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二十年前の服を着る

 

オフィスは快適で、周囲の方々も優しい。私は毎日、後から来て先に帰るので、みなさんにあんまり大きい声で挨拶しない。隣は女性の優しくてかっこいい上司で、私の保育園の迎え時間を毎回気にして下さっている。社長が毎日笑顔で話しかけて下さるんだけど、毎日返す言葉が見つからない。

私は、パソコンに向かっている限り楽チンなので、ありがたい仕事だ。運動不足になるので、週3回程度ということで、ちょうど良かった。ここにいる間だけは、育児の緊張から解放される。仕事とは休息。家庭は戦場。

服装は周囲みんなフォーマルなので、私もだいたい合わせている。15年か20年前の服を久々に着ている。

洋服は、デザイナーのKarlLagerfeldが好きで、以前はよく買っていたが、残念ながら最近はもうほぼ引退されているようだ。検索すると、まだ売っているようだけど、本人のデザインではないと思う。全盛期はフェンディ、シャネル、クロエのデザインなど素晴らしかったけど、その裏で、普通に安い普段着をご本人名義で販売していた。本当に一般人に愛される服を作りたかったんだな。今着ても、古さを感じない、一流のデザインだと思う。すごいな。そこそこ普通の値段で買ったもの。

私は、おしゃれには興味がないが、デザインは好きなんだ。