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自分に出来る仕事が広がっていく

 

飲食店のInstagramを担当している、その飲食店の会社の社長から、食材等の「在庫数管理システム」を作ってほしいと言われた。

毎度の無茶振りだ。周りのスタッフも、デザインじゃないけどいいのかな、と気にかけてくれる。

いつも、何をしたらいいのか分からなくて唖然とする。と同時に、面白い。この人が私に頼むからには、市販の管理システムを導入してほしいということではなく、自作してほしいということだ。

社長は、頼んだら出来るから、とニコニコしている。「いま作ります」と答えたが。

しばらく考えた。シンプルに考える。誰にでも拡張できるものを作る。

Googleドライブにスプレッドシートを置いて、区分けした品名を入力、直感的に分かるように品物の画像を追加して、在庫数と最低数の欄を作り、その差が0になったらセルを赤にする。普段入力の必要がないセルは分かりやすいようにグレーにした。複雑な関数は使わないようにしたので、私がいなくても誰でも簡単に品目を追加できる。スタッフの皆さんにスマホで開いていただけるように、QRコードを店内に掲示した。みんなで扱って乱れてくるようなら、随時調整を加えていったらいい。

いいね、と社長が喜んでくれた。そうか。たったこれだけのこと。誰にでも出来るけど、やってみようと思ったことがなかったから戸惑った。まだまだ知らないことだらけだな。

社長はすごいな。私に出来ると思うから頼んでくれている。出来そうと出来なさそうの見極めが絶妙で、私がやったことがあるかどうかは無視して頼んでくる。毎度、出来そうになくてどうしようかと思った直後に出来ている。だからありがたいことに、どんどん出来ることが広がる。社長は私より5つ歳上だけど、私は5年後にこんな風にはなれないや。

毎日毎日、こんな仕事が降ってくる。例えば、「どんな人をいくらで雇ったらいいか考えて上手い誘い文句で求人票を出して」とか。毎度、何それ、と思うけれど、直後には解決していて、日々成長させていただいている。それが嬉しくて、本当にありがたいなと、ワクワクさせられる。