:: aquadrops ::

慈悲に溢れている、福祉の人々

 

会社の女性上司が相変わらず、超絶優しい。

この会社に入って一年経つが、たぶん一年前にも同じことを書いた。この一年、上司は100%常に優しく、私に対して少しの不満も表現したことがない。いつも忙しそうで、心のゆとりがあるわけではない。私自身に何も問題がなかったわけでもない。

子供の発熱で休んだ時の温かい声がけ、その後の私の体調まで細やかに心配してくださり、私が花粉症だと言えば、昼明けには私と上司の間に黙ってボックスティッシュが。しっとりタイプの。

いつも私を信頼して仕事を頼んでくる。

上司だけではない。全員が、とんでもなく優しい。

一年前、社内全体会議で、フロアに残ったのは私と、品の良い白髪の役員一人のみ。当時私は、過労でほとんど一言も言葉が話せなくて、電話は取らなかった。そんな事情は、誰にも話さないので、誰も知らない。フロアに二人だけの時がたまにあって、その時、常に役員が電話を取って下さる。そして、いつでも穏やかで、にこやか。何と思っているのか、それも聞くことが出来ないし、詫びることも出来ないまま。

こんな感じで、一年前、よく雇われたな、とも思う。おかげさまで、今はこんな感じではない。

印刷物の制作を頼んでくる他部署の上司も、頼んだらいつもすぐにやってくれるとか、私を褒めてから依頼してくる。

社長は、豪快だけど、人を雇う時、会社として欲しい人材かどうかだけではなく、その人の人生にとってこの会社が意義のあるものとなり、育ててあげられるか、キャリアアップになるか、愛してあげられるか、そう考えている。職員一人一人の人間性に関心を持っている。

そんな福祉の会社。慈悲に溢れている。

ホワイトデーに上司から頂いたお菓子が、可愛い。

一、食べるのをためらう可愛さ。
二、子供に見せるかどうか。

上司は女性だけど、先月のバレンタインに、ゴディバのチョコをプレゼントした。可愛い、より、かっこいい、が嬉しい人だと思った。自然に喜んでいただいた。

さて、ホワイトデーの頂き物は、独り占めで、がぶりと。最初に気づいたことは、葉っぱの形のチョコが、コーヒー味と、抹茶味。子供と食べるんじゃない、私だけに向けたプレゼントなんだ。嬉しい。