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iPhone 8を使ってみて

 

先月末、自分の誕生日に、iPhone 8。

誕生日だからではなくて、誕生日前日に、ついに完全にバッテリが消耗して電源も入らなくなった。iPhone 5sを手放すにはまだ価値があり、交換バッテリの入荷を待機していたところだったが、間に合わず、iPhone Xの発売にも間に合わず、iPhone 8。ウェブ制作にはちょうど良かった。ユーザ環境として最適なモデルを自分が持っていることが好ましい。

4年前の誕生日には、発売したばかりのiPhone 5s (gold)を買った。その時も、発売したからではなくて、バッテリが消耗したから。Appleの時限爆弾説は本当ではないと思うけどね。せめてもう一年、大切に使いたかった。カバーなしで使い続けていたにもかかわらず、ほぼ無傷だった。

カメラ性能が向上したらしいね。コンパクトカメラを手放してiPhone 8と一眼の二本立てですっきりと、とも考えていたのだが、今のところコンパクトカメラと並ぶ画質ではないかな。静止画撮影サイズの選択肢が無いようで、保存メディアの容量が増えてしまい、子供にアルバムを渡すときのことを考えると、やっぱりまだまだ、汎用フォーマットでサイズ小さく鮮明に撮れるコンパクトカメラかな。普通にリサイズすると、保存日時が変わってしまうし再圧縮するので好きではない。何か良い解決方法はあるんだろうか。手間の全くかからない方法で。

iTunesの再生で、音質が全然違って、びっくりした。結果として、褒めたい。これは批判ではない。事前に読んだレビューでは、イヤホンジャックがなくなって音質がやや劣化、ヘッドホンでは違いが感じられないが、高性能スピーカーをつなぐと差が出る、やっぱりLightning端子から出た音はなあと嘆くコメントがあった。

最初、今まで通りに付属のヘッドホンで音楽を聴いて、かなりショックだった。その質の悪さを表現すると、聞こえにくい領域の低音と高音がカットされ鳴ってない、そのうえ、音と音がよれて束になったとでもいうのか、音がギザギザといういか、ざらついて割れて聞こえる。子供の頃に、レコードからコンパクトディスクに変わった時とよく似た衝撃。

ああどうしよう。そう思いながら、昔自分で作った音楽を聴いた。そうしたら、びっくり。逆にiPhone 5sよりも音の粒が鮮明で、グラデーションがしっかりしてギザつかず、低音、高音も伸びやかに出ていて、作りながらパソコンで聴いた時と変わらない。

そうだ、元データだからだ。ダウンロードで買った圧縮データの、圧縮度合が判別できるようになったということだ。ダウンロードしたものが圧縮データであることは気になりつつ、マニアックな自分を捨てよう、鈍感になろう、と自分に言い聞かせて買ってきた。

個人的には、音質は向上した印象。ということで、iPhone 8、褒めたい。

余談だけど、最近、老化してモスキート音が聞こえなくなったなと思う。以前は街じゅうの駐車場やコンビニの入り口、あちこちから、ピキピキ音が聞こえて騒々しかったものだが、そういえば気にならなくなった。そして、あんなに気になったiPhone 8で聴く圧縮データにも一週間でそこそこ慣れた。